ミノタウロスの伝説とクノッソス宮殿
クレタ島最大の遺跡クノッソス宮殿。
この広大な宮殿には、恐ろしい怪物ミノタウロスの伝説が残っています。
はるか昔、クレタ島の王ミノスは海の神ポセイドンの手助けで王位につきました。
ミノス王は王位を得たあかつきにはポセイドンに白い牡牛を捧げると約束していましたが、牡牛の美しさに魅せられて代わりの牛を差し出しました。
怒ったポセイドンはミノス王の妃パーシパエに呪いをかけます。
パーシパエは呪いによって牡牛に恋焦がれてしまい、彼女と牡牛との間に子供が生まれました。
これがミノタウロスです。
頭が牛、体が人間のミノタウロスは成長するにしたがって手がつけられないほど凶暴になり、困ったミノス王は一計を案じました。
クノッソス宮殿の地下に迷宮ラビリントスを作らせ、そこにミノタウロスを閉じ込め、二度と出られないようにしたのです。
けれどもミノタウロスの脅威はなくなったわけではありません。
怪物のいけにえとしてアテネから毎年若い男女12人が差し出されることになったのです。
ある年、この12人の中にアテネの王子テセウスがいました。
テセウスの目的はミノタウロスを倒し、アテネに平穏を取り戻すこと。
しかしたとえ倒せてもどうやって迷宮から出ればいいのでしょうか?
ミノス王の娘アリアドネはテセウスを一目見て恋に落ち、なんとか彼を助けたいと前もってテセウスに毛糸玉を渡しておきました。
ラビリントスに入ったテセウスはみごとミノタウロスを殺し、糸をたどって迷宮からの脱出を果たしたのです。
この伝説はクノッソス宮殿の複雑な構造や、クレタ島で牛を祭る儀式があったところから生まれたと言われています。
