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アクロコリントス

ペロポネソス半島にあるアクロコリントスは、古代コリントスのアクロポリスです。
アクロポリスとは古代ギリシャの都市国家「ポリス」のシンボルである小高い丘です。
パルテノン神殿のあるアテネのように、各地の都市国家ではアクロポリスに神殿や砦を築いたのです。

アクロコリントスは、標高575メートルの一枚岩の丘で、ビザンチン時代の城壁やヴェネツィア時代の建物が残っています。

コリントスの伝承では、海の神ポセイドンと太陽神ヘリオスがこの地域を巡って争い、巨人のヘカトンケイルが仲裁に入ったと言われています。
ヘカトンケイルはコリントス海峡をポセイドンに、アクロコリントスをヘリオスのものとしたそうです。

下にあるコリントス遺跡の「ペイレーネの泉」で分かるように、この地域は水が豊富でした。
そのため篭城しても水に不自由せずコリントス海峡が見渡せるアクロコリントスにはローマ帝国の城塞が築かれ、外敵の侵入をはばんだのです。

他国に奪われたのちもヴェネツィアや十字軍、アカイア公国、オスマン・トルコが城壁として使用し、19世紀までなんらかの形で利用され続けました。
現在残っている城壁はほとんどがビザンチン時代とオスマン・トルコ時代のものです。
丘をぐるりと囲む3重の壁は約2000メートルにおよび、階段や見張り台が雑草を茂らせながらも建っています。
遠くから眺めると丘にかぶせられた冠にも見えます。

アクロコリントスの見どころは、頂上にあるアプロディテの神殿と「山上のペイレーネの泉」です。
アプロディテの神殿は、愛と美の女神アプロディテをまつったものですが、キリスト教の到来で教会に作り変えられ、さらにオスマン・トルコ時代にはイスラム教のモスクになりました。
ペイレーネの泉は、ふもとの古代コリントスにも同名のものがありますが、山頂のこちらの泉が水源です。
伝説によると川の神アソポスの娘アイギナをゼウスがさらったとき、居場所を教える代わりに泉を作るように迫ったと言います。

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